4、消耗品の交換
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日々の清掃で作業環境を維持する事はできますが、年単位でクリーンルームを運用する場合、必ず消耗品の交換が伴います。
HEPAフィルターは、クリーンルームの清浄度を維持する最も重要なフィルターですが、微細なガラス繊維で作られたろ材は洗浄や再使用ができません。 使用環境にもよりますが、短くて1〜2年、長くても4〜5年でHEPAフィルターが目詰まりをして、所定の風量を処理できなくなってしまいます。 より厳密な管理を必要とする製薬工場などであれば、HEPAフィルターの目詰まり状況に関係無く、毎年交換する場合もあります。 |
クリーンブースのように、側面が塩ビカーテンでできている場合、長期間使用するとカーテンが汚れたり破損したりしてきます。
特に食品工場のように水で濡れたり、あるいは糖分や塩分を含む液体が飛散するような環境であれば、2〜3年程度で部分的なカーテンの張り替えをお勧めします。 塩ビカーテン自体は腐敗しなくても、カーテンにこびりついた液体などが腐敗する事もありえます。 | |
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クリーンルーム環境で清浄度管理だけでなく、温湿度管理を行う場合があります。
基本的には、エアコンや除湿器、加湿器を組み込んで温湿度管理をするのですが、特に加湿器はほとんどの場合、機械自体が消耗品となります。 蒸発皿式や超音波式などの機構の違いと、使用している水質などでも変わってきますが、長くても3〜4年程度でスケールが溜まり充分な加湿能力が得られなくなります。 超音波式の場合、純水器を使って水道水をろ過する場合もあり、加湿器自体はかなり長持ちしますが、純水器のフィルターを定期定期に交換する必要があります。 |